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【2023年2月登山日記】季節のように生きる、綿向山で雪山登山

2023年3月18日

綿向山の山頂から雄大な雨乞山の山容を楽しむ

「季節のように生きる」という言葉は、森下典子さんの本のタイトルです。

「日日是好日」という本と映画をご存じの人もいらっしゃるかと思います。

お茶を習って40年以上になるエッセイストの森下典子さんが、お茶の素晴らしさ、一期一会の感動を伝えた物語です。

樹木希林さん、黒木華さん、多部未華子さん主演で映画化もされてますし、私にとっては大好きな本であり、大好きな映画です。

世の中には「すぐわかるもの」と、「すぐにわからないもの」の2種類がある。
すぐにわからないものは、長い時間をかけて少しずつ気付いてわかっていく

という台詞がとても印象的な作品です。

森下典子さんの「日日是好日」に興味のある人は、こちらの投稿が参考になります。

「日日是好日」は、「毎日が良い日」という意味です。素晴らしい言葉でそれだけでも癒されます。

森下典子さんの「日日是好日」の続編が「好日日記、季節のように生きる」です。

二十四節季を章にして、季節を感じながら日々を過ごしていく、その時間の流れが心地いいエッセイで、移り行く季節を感じることの大切さが沁みます。

お茶と登山は、一見すると全く違うように思えますが、登山も「季節のように生きている」と感じています。

四季を感じるというよりももっと詳細に、大寒、立春、立夏、夏至、そして、立秋から冬至まで二十四節季を感じながら自然の中に身を置いていると、五感を使って全身で季節を感じていると思います。

ある意味それぞれの山との一期一会の感動があります。

立春からの鈴鹿山脈は、春への移り変わりを感じます。この時期しか出会えない山との一期一会です。

二十四節季から考えると2月は、「立春」から始まります。立春は暦の上ではもう春です。でも今年の2月はまだまだ寒かったと思います。

そんな立春の日に行った金剛山登山は、その寒さが続いていることを象徴するかのように見事な「氷瀑」が鎮座していました。

初めて見た氷瀑は「圧倒的な存在感と静寂感の両方を持っている不思議な氷の彫刻」でした。

立春過ぎて、小春日和の週末に近所にハイキングに行ったあと、2月18日に綿向山に雪山登山に行きました。

今年は、氷瀑と霧氷を見たかったので、立春のあとの寒の戻りを期待して、霧氷で有名な綿向山に行きました。

「霜降」の晩秋に行った綿向山と「雨水」の寒の戻りに行った綿向山は、同じ山なのに登山ルートも違う、山頂から見える山容も違うところに移り行く季節を感じました。

綿向山の山頂のモニュメントからは、達成感と素晴らしい景色への期待感を感じさせてくれます。

移り行く季節を感じる綿向山

2023年2月18日は、まだまだ寒い日もありましたが、ここ2、3日は暖かい日が続いていたので、残念ながら霧氷は見ることができなかったのですが、「霧氷のかけら」を探しながら登っていました。

ペンギンのいた五合目の小屋までは、アイゼンをつけることなく、規則正しく天に向かって伸びている杉林の登山道を歩いて行きました。

五合目からは、チェーンスパイクを装着して、七合目の行者堂までは、晩秋に来た時と同じ登山ルートでした。

そこからは、冬道登山ルートを歩いて山頂を目指しました。

冬には冬用の登山道があることが新鮮で、さらに冬道は、山頂まで直登することに驚きと楽しさを感じました。

山頂は、冬らしい爆風かと思ったのですが、風一つない素晴らしい天候で、雄大な雨乞岳の山容を見ながら、のんびり自然の中に身を委ねました。

綿向山は、五合目までは規則正しい杉木立が、永遠に同じ場所を登っているような錯覚を感じさせるくらい続きます。
でも、登ってきた道を見下ろすと、自分が獲得した標高を感じることができて、登山初心者にピークハントという登山の醍醐味を感じさせてくれます。
五合目からは、ブナの原生林が迎えてくれます。
ブナの原生林を照らす日の光は、色合いを変化させる透過光になって、白い樹木と黄緑色の葉で明るい森を演出してくれます。
また、七合目以降の冬道は、登山者みんなに平等に急登という試練を与えながら、霧氷のトンネルというご褒美を用意してくれています。
そして、立春を過ぎた綿向山は、「霧氷のかけら」から、冬から春に移り行く季節を感じさせてくれました。

登りの時は元気にしていたペンギンも下山する時には、元気がなくなっていました。1日の中にも季節感を感じます。
霧氷があるととても素晴らしい景色を見せてくれる冬道の樹林帯。綿向山の冬道をよくご存じの人から見たら、この日は殺風景に見えるかも知れませんが、初めての綿向山の冬道は、歩くだけでも楽しいものでした。
「霧氷のかけら」が少しだけ残っていてくれました。ここからは、「霧氷のかけら」探しが始まりました。
雨乞山の雄大な山容は、いつまでも見ていたいと思います。今回の綿向山の冬道で登山レベルがあがったのを実感した今は、登りたくなりました。

綿向山をご紹介

「綿向山」は、滋賀県と三重県の県境の鈴鹿山脈系の山で、標高は1110mありますが、登山ルートがしっかり整備されていて、道迷いの心配も無いので、登山初心者におすすめの山です。

表参道登山ルートには、避難小屋も3箇所あり、山頂も広くいので、年間通して人気のある山ですが、特に綿向山は、冬季の「霧氷鑑賞」が人気です。

氷雪で白く輝いた木々の間を縫うように歩いて行ると別世界にいるような感じになると思います。

綿向山の登山ルートは、こちらの投稿が参考になります。

まとめ

「季節のように生きる」という言葉を思い出させてくれる2月の登山は、金剛山の「氷瀑」を皮切りに、綿向山の「霧氷のかけら」まで冬山登山の楽しさを教えてくれました。

小春日和の「長等山テラスと宇佐山テラスのテラス巡り」でひと呼吸いれながら、最後の週に滋賀県が誇る近江富士「三上山」ハイキングも楽しみました。

四季を感じるというよりももっと詳細に、大寒、立春、立夏、夏至、そして、立秋から冬至まで二十四節季を感じながら楽しむ登山は、まさに五感を使って全身で季節を感じていると思います。

綿向山の冬登山に来年行ってみよう!と思っている人の参考にしていただければ幸いです。