【2023年3月登山日記】挑戦と無謀とお試し、霧の藤原岳ソロ登山
何かを始める時に「挑戦する」という言葉を使うことがあります。
「挑戦」という言葉は、自分の実力を試すために、「どうすれば成功するのか」を積極的に考えて物事に取り組みこと。だと思います。
登山を始めた時も、「滋賀県の低山を経験したので、次は1000mの山に挑戦しよう!」という言葉で、気持ちを盛り上げて、綿向山にソロ登山に行ったことがあります。
また、新しいことに挑戦する時に「無謀」という言葉を使うこともあります。
自分の実力をふり返った時に「その挑戦は無謀だ」と感じて、挑戦するのを延期したり、場合によっては諦めることもあるのではないでしょうか。
ソロ登山を楽しんでいると、「ソロ登山は危ないし、ひとりで登山するのは無謀だよ!」と心配していただくことがよくあります。
ソロ登山する時には、「挑戦」と「無謀」という言葉が思考の周囲にいつもついて回っているように感じていました。
「挑戦する!」と考えて計画して、「無謀だ!」と感じてソロ登山を躊躇する。今思えば、登山2年目の2022年はそんなことが沢山あったように思います。

2023年3月12日に鈴鹿セブンマウンテンの1座「藤原岳」に行きました。
藤原岳は、標高「1140m」ありますので、私の登山経験から考えると「高いお山」になります。そして、鈴鹿セブンマウンテンの1座でもありますので、「鈴鹿セブンマウンテンのコンプリートに向けて、挑戦しよう!」と考えて登りに行くことにしました。
実際に登り始めてみると、事前に調べていた「登山初心者でも大丈夫」という言葉のとおり、特に不安もなく山歩きを楽しんでいました。
しかし、藤原山荘の避難小屋に着いた時には、周辺が濃霧に覆われて、YAMAPのアプリを見ても、山頂へ向かう登山道がわからなくなりました。
初めての濃霧の中、「こんな時に遭難したりするのかな。」と初めて「遭難するかも。」という不安を感じてしまいました。

「この濃霧では山頂に行くのは、無謀かな」と感じて、「ここまでにしようか」と挫折感を感じながら諦めかけていました。
その時に、他の登山者から「トイレの横の道が、山頂に向かう登山ルートだ」と教えていただきました。
登山ルートがわかった時に「試しにいてみよう!、無理そうなら引き返したら良いか」という心中の不安感はありながらも、前向きになれる「お試し」がふつふつと湧いてきました。
ソロ登山を楽しむ時に思う「挑戦」という言葉は、1回だけのイメージがあるので、失敗したら「挫折感」を味わってしまいそうな気がして「挑戦し始めたらやりきりたい」という思いが強かったのですが、「お試し」は、何度でも同じ気持ちでいられるので、最近の私にとっては、一番大好きな言葉です。
「安全第一で試しに登ってみる。無理そうなら引き返したら良いし、悔しかったら何度でも試したら良い」
私は、「穏やかな人生」を目標にしていますので、そんな私の性格にちょうどいいのが「お試し」です。
ストイックになりすぎず、どんな山にも「お試し」の気持ちで、これからもソロ登山を楽しもうと思った2023年3月でした。
2023年3月12日藤原岳ソロ登山をご紹介
季節はめぐってやっと春が来ました。
鈴鹿山脈の山々の活動日記からも雪山登山の写真から春の花々の写真へ移り変わっていくのを感じたので、今年こそは鈴鹿セブンマウンテンをコンプリートしようと思い、藤原岳に行くことにしました。
藤原岳の登山ルートは、初心者向けと紹介されていましたし、藤原山荘にはトイレもありますので、今年最初の鈴鹿セブンマウンテンのコンプリートは藤原岳からはじめることにしました。
今度、藤原岳に行こう!と思っている人の参考に2023年3月12日藤原岳ソロ登山をご紹介します。
8:30 | 藤原岳、大貝戸登山口駐車場に到着しました。 大貝戸登山口駐車場は、無料の駐車場で25台ほどの駐車ができます。休憩所も併設していて、トイレもきれいなので、ゆっくり準備して出発できます。 |
8:50 | 藤原岳登山口を出発しました。 登山道は、比較的緩やかで、分岐もほとんどありませんので、登山初心者におすすめです。 |
10:00 | 8合目に到着しました。 ここで、もう1つの登山ルートの聖宝寺ルートと合流します。ここからも傾斜は比較的緩やかで、特に道迷いの心配もなく、山頂目指して歩いて行けます。 9合目付近で、セツブンソウとフクジュソウを見つけました。天気が悪かったので、フクジュソウは咲いていなかったのですが、思いがけずお花ハントも出来て良かったです。 |
10:40 | 藤原山荘に到着しました。 周囲が濃霧でしたが、トイレ横の登山ルートから山頂を目指しました。藤原山荘付近の行き先標示の「展望台」方面が、山頂になります。 |
11:00 | 藤原岳山頂に到着しました。 見事な白い世界でした。早々に藤原山荘に向かいました。藤原山荘の避難小屋で昼食を食べて、下山することにしました。 |
13:00 | 藤原岳、大貝戸登山口駐車場に下山しました。 今回の大貝戸登山ルートは、移動距離、7.2km。休憩時間30分含む活動時間は、約4時間、標高差1030mの山行でした。 鈴鹿セブンマウンテンの中でも、登山初心者におすすめの登山ルートだと思います。 |











くわしい内容は、YAMAPの活動記録が参考になると思います。
鈴鹿セブンマウンテン、藤原岳をご紹介
鈴鹿セブンマウンテンは、三重県と滋賀県の県境に連なっている鈴鹿山脈の山々です。
鈴鹿山脈の主な7座のことを鈴鹿セブンマウンテンと呼ばれていて、鈴鹿セブンマウンテンを全山踏破することを目的に楽しんでおられる人もいらっしゃると思います。
その中でも藤原岳は、鈴鹿セブンマウンテンの一番北側にある山です。
春先には、フクジュソウやセツブンソウなどの花々を楽しめる山で、山頂付近は草木が少ないので、大変展望が良い山でもあります。
山頂の手前に藤原山荘という避難小屋もありますし、近くにバイオトイレもありますので、登山初心者にも安心して楽しんでいただける山です
鈴鹿セブンマウンテンに興味のある人には、藤原岳から始められても良いと思います。

まとめ
2023年3月は、鈴鹿セブンマウンテンの藤原岳とお花ハントに比叡山の登山を楽しみました。
藤原岳は、残念ながら濃霧で山頂からの展望は楽しめませんでしたが、おかげで改めて「お試し」の気持ちで登山を楽しむことに気付きました。
ストイックに今の登山レベルよりも少し難易度の高い山に「挑戦」することも達成感があって楽しいと思いますが、自分の登山レベルの範囲でできる範囲で何度も「試し」ながら登る登山で、安全第一で楽しもうと思います。
また、藤原岳に興味のある人の参考に2023年3月12日の藤原岳登山をご紹介しています。
この場を借りてお礼をさせていただきます。
4月3日に、登山を初めて1年の読者の人からお礼のメッセージを頂きました。
拙い私のブログを楽しみにしていただいているとのこと。本当に嬉しかったです。
ブログを続けていけるのか。迷っていた時にいただいたメッセージのおかげで、これからもマイペースではありますが、続けていこうと思いました。
これからも、同じ登山好きの人の参考になるようがんばりたいと思います。
重ねて本当にありがとうございました。
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