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【2023年5月登山日記】登山はその山のおすすめの時期に行きたい

2023年6月5日

エッセイストの森下典子さんの「好日日記_季節にように生きる」は、以前にもご紹介したことがありますが、5月に楽しんだ登山でもこのエッセイで紹介されている言葉を思い出しました。

日本の季節は、今しかないことに満ちている。。。あっという間に通り過ぎる季節の中で一瞬の今を生きる。

著者「森下典子」作品名「好日日記_季節のように生きる」

「同じ山、同じ登山ルートでも季節によって難易度が変わる。」ということに気付くのは思ったより早かったです。

1,000mの低山なら、春夏秋冬いつ行っても登山が楽しめると思っていましたが真夏の酷暑では過酷な山行になりますし、1,000mとは言え冬には積雪もあって、難易度があがりました。

季節と緯度と高度を考えるのは、とても大事なことだと思います。

  • 12月~3月は、低山でも雪山を意識して楽しむことが大事だと思います。
  • 4月~5月は、低山であれば、気持ちよく楽しめる時期だと思いますし、西日本であれば2,000m峰でも注意深く観察して、楽しむこともできると思います。
  • 6月~9月は、いよいよアルプスなどの3,000m峰でも夏山シーズンになると思います。逆に低山は暑さとの戦いが始まります。
  • 10月~11月は、低山登山で彩り豊かな秋山を楽しめる時期です。

登山は、季節と仲良くして、五感を使って全身で季節を感じながら、楽しむことだと思います。それが、それぞれの山との一期一会の感動につながると思います。

堂山
堂山は、1年間楽しめる山だと思います。低山ですが、KEENのトレッキングシューズも大喜びにアスレチックに富んだ登山が楽しめます。でも、歴史を見ると初夏が一番いい時期だと思いました。

登山はその山のおすすめの時期に行きたい

5月の登山で気付いたのは、緯度や高度と季節の関係性だけでなく、「その山にあった一番いい時期」があるということでした。

例えば、滋賀県にある湖南アルプスの1座「堂山」は、NHKの「にっぽん百低山」で紹介されていましたが、1200年以上の樹木の乱伐のせいで、昭和初期まで気が一本も生えない「はげ山」だったそうです。

今は、山頂までの登山道には豊かな樹林帯が続きますし、山頂付近の花崗岩帯にも樹木が自生し、花崗岩と緑そして青空のコントラストが見事です。

鈴鹿セブンマウンテンの「竜ヶ岳」は、山頂付近にシロヤシオが点在しております。

シロヤシオは、初夏には白い花をつけ、秋には紅葉します。そのシロヤシオの「白い羊」「赤い羊」は、登山者の目を楽しませています。

「その山にあった一番いい時期の登山」とは、山の歴史や植生などの「山の個性」につながることを満喫する登山。だと思います。

その山の個性を一番強く感じられる時期に登山をすると、いつも以上の達成感と、下山後の心地よさ、そして、山の個性の素晴らしさに胸を打たれると思います。

登山は、行くならその山にあった一番いい時期に行きたい。と強く思うようになって、今まで以上に情報収集や計画が大事だと考えました。

湖南アルプス「堂山」の一番いい時期

湖南アルプスの「堂山」は、梅雨前の初夏が一番いい時期だと思います。

京都や奈良の歴史的建造物の建築材としての乱伐が続いたことで、はげ山になっていた堂山ですが、昭和になって近隣住民のボランティアと近隣の小学校の生徒たちの植樹のおかげで、今は緑豊かな山に生まれ変わっています。

また、川を渡る場所やダムの中を歩いて行く場所などがあるので、晴天が続いたあとに歩くと堂山の楽しさを満喫することができます。

梅雨前の晴天続きの日に登山に行くと、過去の歴史を感じさせない緑豊かな登山が楽しめます。

アスレチックな山頂付近と生き生きとした新緑を感じると「堂山登山は、今が一番いい時期なんだ」と感じると思います。

堂山
堂山らしいダムと新緑が楽しめるのが初夏です。
堂山
はげ山だったとは思えないくらいの豊かな植生が新緑の中から育まれていきます。
堂山
花開く前のつぼみからも、初夏の雰囲気を感じます。
堂山
アスレチックな山頂付近と生き生きとした新緑を感じると「初夏が一番いい時期なんだ」と感じると思います。

鈴鹿セブンマウンテンの「竜ヶ岳」の一番いい時期

鈴鹿セブンマウンテンの「竜ヶ岳」は、1本道の登山道の遠足尾根は素晴らしい景観を見ながら楽しめる素晴らしい山です。

登山道の豊かな植生も見事で、青空と緑の両方が楽しめます。

そんな竜ヶ岳は、山頂付近の草原にシロヤシオが点在しています。初夏にはそのシロヤシオが、白い羊に見えます。

草原で遊ぶシロヤシオの白い羊は、他の山には無い魅力があります。そして、そのシロヤシオは秋には赤い羊になります。

山頂付近にある魅力的なシロヤシオの木を見ていると、「竜ヶ岳登山の一番いい時期は、今なんだ」と感じると思います。

竜ヶ岳
山頂付近の白い羊たちです。
竜ヶ岳
遠足尾根から山頂付近まで、シロヤシオが群生しています。
竜ヶ岳
シロヤシオの咲く初夏が竜ヶ岳登山の一番いい時期だと思います。また、秋にも赤い羊の時期があります。

まとめ

「その山にあった一番いい時期」があると気付いた5月でした。

「その山にあった一番いい時期の登山」とは、山の歴史や植生などの「山の個性」につながることを満喫する登山。だと思います。

その山の個性を一番強く感じられる時期に登山をすることの素晴らしさに気付くと、今まで以上に情報収集や計画が大事だと思うようになりました。

今年は、登山初めて3年目なので、いよいよアルプスなどの高峰にもチャレンジしたと思います。

「その山にあった一番いい時期」に「チャレンジしたい山に行く」ということを目標に楽しみたいと思います。

  • 6月は、アルプスを見る山「美ヶ原、霧ヶ峰、蓼科山」など
  • 7月は、信仰の山「白山、立山」、固有種が咲く「青葉山」など
  • 8月は、北アルプスと言えば「白馬岳、燕岳」など
  • 9月は、日本一の山岳紅葉「涸沢」、にっぽん百名山で紹介されていた「後立山連峰」など
  • 10月は、雄大な紅葉が楽しめる「雨飾山」など
  • 11月は、秋らしいススキの山「曽爾高原、岩湧山」など
  • 12月は、ダイヤモンド富士が見られる「山梨県の竜ヶ岳」など